あなたはスタートする前から絵なんか描けないと思い込んでいませんか？
どの芸術家も最初は初心者です。
(Every artist was first an amateur.)」
アメリカの思想家・作家、ラルフ・ワルド・エマーソン(Ralph Waldo Emerson)氏の言葉です。
はじめまして、アトリエ・ラ・シルフィッドの主宰の奥田たえこと申します。
私もトールペイントに出会うまでは、絵も描いたことのない本当の素人でした。
そんな私を、「トールペイント」という素晴らしく心豊かな人生の森へ導いてくれたのは、あるママ友の一言でした。
「ミッキーやプーさんやウルトラマンでもなんでも自分で描けるんだよ」
敷居が高くなく誰でもすぐに入り込めるのが、トールペイントの魅力の一つです。もともと、ヨーロッパやアメリカの庶民の文化から発生したのも関係あるのかも知れません。
もう一つの魅力は、仲間と一緒にワイワイガヤガヤしながら、絵を描くのを楽しめることです。
私も子供たちが喜ぶようなキャラクターをたくさん描いていくうちに、仲間が集まり、フリーマーケットで売ってみようよ、と言う話になり、作っては売るという楽しい日々を過ごしていました。
「サークル的で子供がいても通える教室。好きな素材に好きな絵を描いてもらおう。」
自然な流れでトールペイント教室を立ち上げる事になった時に、仲間３人と考えた教室のコンセプトです。
当時、大半のトールペイントの教室は、「小さいお子さんがいたら習えない」「講師の指定した作品しか描けない」というところが多かったのです。
だから私たちの教室は、好きな絵を描いている時くらい、思いっきり笑顔になってほしい、と思い、こういうコンセプトにしたのです。
やがて教室の数も増え、さまざまな場所でのレッスンも行い、子供向けの教室も開講し、生徒さんやスタッフにも大変恵まれました。
一時は教室を閉じようかとも考えました。
順調に進んでいた教室でしたが、一方では、私自身の子供も大きくなるにつれて、学校や地域の行事や役員などの責務が増えてきました。
ちょうどこの頃、スタッフや生徒さんも同じように時間的な制限が増えてきました。
平日のレッスンができない状況が多くなり、教室を縮小せざる得なくなりました。
全ての教室を閉じようかと、何度も何度も考えました。
ある日、長年通ってくれていた最年長７４歳の生徒さんに、悩みをこぼしてしまいました。すると、
「先生、何があっても辞めんとって。今は来れへん人もいるけど、みんな、またいつか絶対戻ってきたいって言うてるから、先生続けて。」と懇願されました。
その時に「最後に一人の生徒になるまで続けよう！」と心に決めたのです。
絵を描く事で自分の中の何かが一歩前進すると信じています。
それからというもの、時間が取れない人にも、どうしたらトールペイントを楽しんでもらえるか、ということを常に頭において、活動を続けてきました。
このホームページを立ち上げたのも、教室に通う時間がなくて、絵をあきらめかけている人に、トールペイントをあきらめなくていいと伝えたかったからです。
わざわざ教室に通って頂かなくてもいいのです。
是非、一緒にトールペイントを楽しみましょう。
